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口コミ リレーブログ 私がすすめる話題の東京レストラン

げん
2010.01.04,(Mon)
げん
カジュアル

『エンボカ』

「大切な人との時間を過ごすレストラン」というテーマを考えると、最初に思い浮かぶのは、グランメゾンのような洋食の雰囲気もサービスもカッチリのお店かもしれない。でも、本当に大切な時間を過ごすなら、雰囲気もサービスも柔らかく、席数も少なめ、料理も馴染みがある店が、実はいいんじゃないかと思うのだ。当然、大切な時間にふさわしい美味しく印象に残る料理は必須として。

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そう考えて思い浮かんだのが代々木上原の「エンボカ」だ。こちらは軽井沢に本店を持つ、ピザ屋。なんだ、ピザか?と思うなかれ。ピザの美味しさも他にはないオリジナリティがあるし、ベルギービールのバラエティを楽しめるし、生ハムが美味しく、ピザ釜で焼く季節野菜のグリルもとってもいい。一見脈略のないお店にも感じるが、実はそうではない。軽井沢で生ハムを作っていたご主人が、その端物をどう生かすか考えてピザにハマり、ピザ釜を生かすのに、季節の野菜をグリルし、ピザの酵母に使ったのがベルギーのものだったことから、ベルギービールのラインナップが増えたということなのだ。どうにも凝り性の性分なんだろうが、そのこだわりは、料理の美味しさを通してもよく実感できる。

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代々木上原の駅から歩くことほどなく、住宅街の中に青い塀と植物のグリーンの中にその店はある。お店はシンプルながらセンスを感じる内装で、カウンターとテーブルで構成されている。

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ベルギービールの中では比較的すっきりしたヒューガルデンホワイトから、いくつかのビールを展開していくのが楽しい飲み方。
 
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日本のビールに比べて、アルコール度数も、味わいの幅も広いベルギービールは、ひとつひとつとても楽しい。デリリウムトレレンスの「ピンクの象」やキュベデトロルの「妖精」など、そのラベルのデザインも面白い。

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新じゃがのピザ釜焼き(1,200円)。皮ごと焼かれた新じゃがに、アスパラ、キャベツが添えてある。バターとパルメザンの風味とコクが効いているが、その味は軽く。ジャガイモ自体の味がしっかりしている。

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ハモンセラーノ(1,600円)も、ボリュームたっぷり。チマチマ出てくるところが多い中、気前がいい。歯ごたえと丸い塩味と脂の甘さが旨い。ビールが進む。

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そしていよいよピザ。ピザは、1枚で2種類のハーフを作ってもらえる。(この時はワガママを言って4種類)選んだのは上から時計回りに、明太子/カラスミ/たらの芽/野沢菜。マルゲリータやクワトロフォルマッジも旨いのだが、この店の特徴は、和の素材を使ったピザや、旬の野菜を使ったオリジナルピザ。これらを強く勧めたい。メニューでパッと見た時の印象を遥かに超えるおいしさ。

たらの芽(1枚では2,400円)は、抹茶ソースと2種類のチーズを使っている。抹茶とピザが合うとは想像しにくいが、これがなかなかいける。

野沢菜(1枚では2,200円)は、胡麻豆腐、えごまも使ったごまソースがかかっている。これが、僕のイチオシ。どれもピザとは縁遠い素材なのだが、このマッチングが見事。野沢菜の塩味とシャキシャキ感、胡麻豆腐のコクとまろやかさ、えごまの香ばしさのバランスが完璧。よくこんな組み合わせが思いつくものだ。

明太子(1枚では3,000円)はモッツァレラチーズと共に。からすみ(1枚5,600円)は自家製のカラスミとチーズ2種類。カラスミの使う量が贅沢。ゴロゴロ入ったカラスミとチーズで、ビールのつまみピザ。

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どれも本当に旨いのだが、こちらはベースなっている生地からして力強い。オープンのカウンター内で伸ばされる生地は、ベルギービールに使われる酵母で発酵させてあり、手の腹を使って、カウンターの上で伸ばされていく。焼くときは、大きな木ベラでピザ釜に入れるのだが、入れた後も火の回りを見ながら角度を変えていく。この生地がモッチリモッチリ。これだけでも旨いのでは、と思うと、ちゃんとある。「生地焼き」というオリーブオイルとパルミジャーノだけのピザが。自信のある証拠だろう。

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さて、デザートもピザでいける。季節の果物を使うようだが、今回は苺とイチジク。フルーツの甘さのみなので、甘いものが好きでない人にもいけそうだ。フルーツでも旬を感じさせてくれる。

カジュアルに、でも美味しいものを囲む大切な人との食事としてピザ。ちょっと面白いのじゃないでしょうか?


▼詳しいスポット情報はこちらから (ブックマーク☆セレクション)
http://tokyobookmark.net/php/selections/detail/1318


次回1月7日は華麗叫子さんが、日比谷のクラシカルフレンチをご紹介します。







都会の真ん中で、翼を休める上質ステイ

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