『フレンチレストラン オギノ』
「ビストロの価格と雰囲気で、ガストロノミーの味わいを」というコンセプトを見事に体現した「OGINO」。池尻大橋という立地もその気軽さを象徴しているようで、肩肘張らない空気は、誰にとってもハードルの低い通いやすいお店。一方食べた瞬間の印象は「やばい、最強だ。出会ってしまった最高のお店」ということ。特に冬場のジビエでその実力を存分に味わえる。
"野趣味"の頂点はこの店にあったのか!と驚愕する。兎をバラして、赤ワインやスパイスで熟成させていくようなのだが、口に入れると、熟成の香りが、臭みに倒れないギリギリのところにある。熟成が甘いと、相当に匂いがつくんだろうと想像する。そして、最高の野趣味とともに、命を頂いている実感が寄せてくる。トリュフとフォアグラが混在となった相当に濃厚なソースも兎の強い味に負けない強さ。

キールロワイヤルからスタートして、ピクルスと、豚のリエット、全粒粉のパンが供される。

ピクルスは浅漬けで優しい。リエットは、ビン入りでドカッと。これも美味しいもんだから、パンが進んじゃうが、全体にヘビーな流れ、ぐっと抑える。

前菜には、スペシャリテである秋刀魚とじゃがいものクレープ。黒トリュフとベーコンのカプチーノ仕立てのソースが乗る。肉の強い風味とそれに負けないトリュフの香りが泡立てられることで更に迫ってくる。口に含むと、味はしっかりながら軽やかに広がる。クレープは、しっかりと焼き上げられ、秋刀魚が香ばしく、これも抜群。

テリーヌは、青首鴨、鳩、鶉、鹿、猪、雉とジビエの大合唱となっている。

こちらは、あん肝。林檎が乗り、黒胡椒とハチミツのソースが。林檎はピュレも添えられる。あん肝と林檎の組み合わせは初めて食べたが、よく合う。これも印象的。

ワインはお任せで。オーストラリアのシラーズのビンテージ。シラーズもここまで、角が取れて、ふくよかになり、そして不思議と果実味が立ってきている。飲んだ印象がシラーズとは別物だな。Paul ContiのMariginiup Shiraz 1999。

スープ・ド・ポワソン。海老かな?ビスクのエキスたっぷりの凝縮スープ。スープよりも少しソースに近い濃厚さ。パンが合うわけだ。

グラニテを挟んで、メインの野兎。

デザートも美味しいのだけど、野兎の衝撃に、デザート中もその余韻を楽しんでいる自分がいる。

スペシャリテを中心にしてもらったので、この店のこの時期を存分に味わうなら、この構成をオススメしたい。



大切な人と最高のディナーは、こちらなら間違いないと、オススメできる。
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次回3月4日は、華麗叫子さんが、西麻布のダイナミックな隠れ家イタリアンをご紹介します。












